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ホンダ S660(α/MT 3年目のオーナーズレポート その2)オーナーレビューとカスタム 編 [Honda S660]

前回は「エクステリアとインテリア」について書かせて頂きました。
2回目となる今回は「S660のオーナーレビューとカスタム」について書かせて頂きます。

実は納車当日にはモデファイを始めましたので、先にカスタム歴から紹介させて頂きます

基本的にS660で不満に思った部分を改善し、自己満足感あるチューニングするのが目的です。
筆者的にはパワーは十分に感じたので、 見た目重視で、不満点をモデファイしちゃいました。

■S660 カスタム遍歴

まず最初に換えたのはホイールとタイヤです。
純正の手裏剣ホイールから「WORKEMOTION CR Kiwami(白)」に履き替えです!

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タイヤはダンロップの LE MANS4 LM704にしました。
理由としては、純正のNEOVAではパワーに対してグリップが強すぎるからです。

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公道ではコーナリング性能が上がっても意味がありません。
グリップ力にパワーが食われて加速が鈍くなり、燃費も落ちて何一つ良いことがありません。

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ホイール&タイヤ併せて純正より8kg程軽くなり、見た目も良くなりました

エコ寄りのコンフォートタイヤなので燃費も期待できます!
そして前々から、ロールバーカバーが無塗装の樹脂なのが気になってしょうがなく‥

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そんな訳で、近所の板金屋さんに塗って貰いました!
クリップが超堅くて、ロールバーカバー外すの大変でした‥

頑張って自分で外して、なんとか持ち込み塗装して貰いました。
どうせならと、「K'specのSILK BLAZE Lynx Works バンパーダクトカバー」も一緒に塗って貰い‥

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どちらもクリスタルブラックパールに塗装です。
塗装代は全部で2.5万円でした。
もちろん取り付けは自分で頑張ります。

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取り付けが終わりました。
ダミーダクトを付けただけでも厳つい感じで、結構イメージが変わりますね!
そして今度はリヤ側が物足りなくなり、 更にリヤバンパー内の樹脂が気になり‥

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Moduloのリアロアバンパー装着となりました。
無限よりカッコいいと思います!
ただこうなってくるとリヤウイングが欲しくなりますよね‥

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そして2週間後には、NOBLESSEのリアウイングを付けちゃいました。
こちらは塗装も取り付けも板金屋さんに任せました。
しかし‥

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リヤにウイングが付いて、ダミーダクトと合わなくなったので取り外し。
悩んで悩んで‥

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結局、定番の無限のスポイラーとサイドステップを取り寄せました。
無限製品は塗装済みなので、工賃を浮かせるために自分で取り付けしました。
バンパーさえ外せれば取り付けは意外と簡単です。
ただし、穴開けには愛と勇気が必要です

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ついでにフロントエンブレムを、 S600の補修用レプリカ品に交換しました。
洗車が楽になります

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赤が映えて良い感じですね。

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そして最終的にフロントグリルの樹脂が気になり‥

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無限グリルを装着してこうなりました
どうでしょう?
最初のノーマル状態から比べると、感慨深い物があります。

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あとはエアクリーナーが3,500kmしか走行していないのに汚れていたので‥

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K&Nの純正交換タイプに換えました。
洗浄してオイルを吹き付ければ、何度でも使える優れものです。
これに換えたらブローオフバルブからのプシュー音が大きくなりました。
取り敢えず、カスタムの方はこれで終了です!

■S660 チューニング雑感

エンジンはN-BOXと基本的に同じです。
タービンが小型化され、レスポンス重視のセッティングになっています。
そのせいか低中速でのレスポンスは良いものの、高回転では5,000rpmも回れば頭打ち感があります。
とは言え5,500rpmくらいでシフトアップしていけば、十分加速は良いと思います。

それより問題なのはミッドシップの構造上仕方ないとは言え、熱が抜け難く籠もりやすい事でしょうか。
リヤウインドを下げると車内に熱気が入ってきますし、夏場の暑い時期はECUでパワーセーブされているのが判ります。
当然剥き出しのエアクリーナーを装着すると、熱気を吸って大変な事になります。

またマフラー交換をしても効果がまず感じられません。
流石純正マフラーだけあって、トルク重視のセッティングです。
社外品に交換すれば高回転の伸びは良くなるものの、実用域の低速トルクが落ちます。
またリヤからエンジン音が入ってくる為、マフラーの音が窓や屋根を開けても聞こえません。

もしS660のパワーを出したいのなら、タービン交換&ECU書き換え&吸排気系だけではだめです。
ラジエータの強化やオイルクーラー等、冷却系をきちんとやらなければいけません。

スーパーオートバックス等でマフラー・エアクリ・プラグ交換でECU書き換えコースが設定されたりしていますが、クーリング対策をしないと確実にエンジン寿命は縮まります。
全て揃えるとコストが掛かりすぎるので、基本的にエンジン周りは下手に弄らない方が良いと思います。

■S660 オーナーレビュー

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
さてS660ですが、3年経った今もまったく飽きの来ない楽しい車です
次は何を弄ろうか?と考えながら、ついついここまで弄ってしまいました。

走りの方も今時の車らしく、誰でも安心して運転に集中できる車になっています。
MRなのでフロントのノーズが軽く、旋回性能が素晴らしいです。
特にコーナリング時、軽快でありながら破綻を想像させない安定感は特筆物です。
MRなのに電子制御が秀逸で、アクセル全開にしてもテールが出る気配が微塵もありません。

以前乗っていたS2000では、少しでもラフなアクセル操作をしたりコーナーでブレーキをちょん踏みしただけでテールが出ていたので、Hondaの技術の進歩を感じます。
走行時の静粛性も予想以上に高く、高速を使っての遠出でも十分耐えられます。

そしてなんと言っても、S660の最大の魅力は経済性です
見た目はこんなですが軽自動車枠なので、税金も車検も安い事は安いです。
その中でも特に燃費性能が秀逸です!

軽自動車とは言え、オープンスポーツカーの燃費はそれほど期待出来ないでしょう。
カタログを見てもコペンの5MTで18.6km/L、軽量な1.5Lのロードスター(ND)では16.8km/Lです。
しかし、筆者のS660はこれくらい出ます。

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540.4km走って27.6km/Lです。

もちろんメーター表示なので、1割引いても25kmくらいかも知れません。
渋滞の少ない郊外に住んでいるのもありますが、なかなか優秀な数字だと思います。

S660のカタログでの燃費は21.2km/Lなので、2割近く燃費が良いことになります。
この画像の数字は特別良かった訳でもなく、 遠出をすれば28~29km台が出たこともあります。

純正ホイール&NEOVAの時で22kmくらいでしたので、 冒頭で「軽量ホイール」と「コンフォートタイヤ」に交換した効果が出ていますね。
さて、長々と書かせていただきましたが‥

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このS660、お勧めかと言われれば[非常にお勧め]です!
恐らくこんな車はもう出ないからです。

もしかしたら、来年中には生産中止になる可能性もあります。
その理由として、2020年の秋には騒音規制がPhase2(75db以下→73db以下)へ移行されます。

これはマフラーの他に、新たにエンジン音やタイヤのパターンノイズも計測されるようになります。
つまりエンジン周辺に廃熱用のダクトがあり騒音的に不利な事と、 パターンノイズ計測でスポーツタイヤの装着が難しくなるからです。
もちろん輸入車扱いである、シビックType-Rやトヨタスープラ等は適応外となります。
国産車のS660にとって、この規制は難しいかも知れません。

 

更に2021年には、新たに燃費規制(Co2排出量が95kg/km 約24km/L相当)が発動される予定です。
これは車種ごとでは無く、メーカー毎の販売車種の平均値となります。
燃費の良いHV車で台数を稼げれば、少数のスポーツ車が燃費が悪くても問題なしなので影響はないですが、車種整理の口実にはなりそうですね。

この車に関しては、欲しいときが買い時!なのかも知れません。
リセールも比較的高い車ですから、購入した分の元は取れると思います